にほひ袋と思えない個性的な商品がずらり
にほひ袋といえば、巾着型の小さなものを想像しがちです。しかし、店内のにほひ袋は干支や季節の花、招き猫など、デザインがさまざまで驚かされます。
十二支すべて集めたくなる、干支のにほひ袋。代表的なにほひ袋。(左から)オーダーメイドの「極品」3024円(税込み)、既製品の「ひょうたん(小)」1188円(税込み)。「お香のお店がたくさんあるなかで、にほひ袋専門はうちだけです。かつての商品の主流はたんすや掛け軸、人形用の実用的な防虫香と巾着型のお香袋でした。1989年(平成元)に新しい試みとして、柿の形のにほひ袋を作り始めたところ、好評で種類が増えていきました。にほひ袋はすべて京都製です」と女将の石黒洋子さん。
大村しげさんは石黒香舗のにほひ袋を「おみやげによろこばれるし、私はたんすに入れている」(『ほっこり京ぐらし』)と記述しています。石黒香舗には防虫香として「たんす用にほひ袋」があり、こちらは約10種の天然香木などを独自に調合したやわらかくほのかな香りが特徴。
5色の和紙に包まれた、たんす用にほひ袋(無地紙5個入り)。半透明の硫酸紙に包まれた状態で使用します。写真の箱入り1242円(税込み)のほか、箱なし1188円(税込み)もあり。5色すべて同じ香りです。