映画『HK/変態仮面』で見せた、役にのめり込む役者魂に惚れ込んでいたプロデューサーが、サトシ役を安田 顕さんにオファーした。原作に流れる温かさ。だから映画も温かく穏やかなものにしたかった
子供の頃から泣き虫で頼りないところがある息子・サトシと、明るくパワフルで優しい母・明子。いつも母に救われてきたサトシが、今度は母のために奔走することに。きっかけは母がガンを宣告されたこと。恋人や家族に見守られ支えられながら過ごした母との最期の日々から葬儀、その後の生活を描いた漫画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』は、作者・宮川サトシさんの実体験に基づいて描かれました。
映画化が決まり、原作を読んで感銘を受けた安田 顕さんが出演を快諾。「どんな家庭にもどんな人にも、ドラマになるような人生が必ずあるって掲げてる」という安田さんは、「原作に流れているものは、温かさだったり、そこからくる笑いだったり涙な気がしたんです。だから、この映画も温かく穏やかなものにしたい、病気というもののつらさや怖さから逃げることはできないし、向き合うしかないけど、向き合ってる中での温かさ、ユーモア、残された人の生活、そういったものを大切にしたい。じゃないと、観てくださる方に届かないだろうなと思って。それを心に留めて取り組みました」と話します。