新「髪ボリュームアップ」習慣 第5回(全7回) 若々しさの決め手は、髪のボリュームです。しかし年齢とともに毛量は減り、髪質も変化するからこそ、頭皮の血流を促し、運動や食事、ヘアスタイルも見直す“全方位ケア”が必要に。これを新習慣にすれば「髪ボリューム」は維持できます。
前回の記事はこちら>> 「新「髪ボリュームアップ」習慣」第5回は、ウィメンズヘルスクリニック東京 浜中聡子先生に、睡眠と女性ホルモンについて教えていただきました。
【新習慣4】睡眠
6時間睡眠を心がけ、血流&ホルモン分泌を
良質な睡眠が健康な頭皮と美しい髪を作る
「食事や運動とともに、頭皮の血流アップに睡眠は不可欠です。睡眠中には細胞の酸化を防ぎ、免疫力を高めて新陳代謝を促すメラトニンというホルモンが分泌されます。
このメラトニンに加え、女性ホルモンや成長ホルモンなど、睡眠中にはさまざまなホルモンが分泌され、頭皮環境を整えています」と浜中先生。
しかし、50代になると女性ホルモンが減少することで眠りが浅くなり、数時間で目が覚めてしまうことも増えてきます。
「1日の理想の睡眠時間は6〜8時間ですが、この時間がとれないときは、深い眠りのノンレム睡眠から浅い眠りのレム睡眠に移行する90分の倍数を目安に。
また中途覚醒しても、無理に眠ろうとしないこと。短時間でも深い良質な睡眠がとれれば、体や脳を休息させることができます。睡眠は量より質が大切なのです」。
睡眠時にホルモンが分泌される厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトを参考に作成睡眠のメカニズムは、就寝前にメラトニンが分泌されて入眠を促し、朝方に副腎皮質ホルモンが分泌されると脳温が上がり、覚醒へと導かれる。
浜中聡子先生医学博士。日本抗加齢医学会専門医。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長を経て、2017年3月、ウィメンズヘルスクリニック東京院長に就任。女性の薄毛治療にいち早く取り組む。
撮影/唐澤光也〈レッド ポイント〉(静物) スタイリング/高橋尚美(静物) 取材・文/寺田奈巳
「家庭画報」2019年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。