映画、ドラマ、舞台、ドキュメンタリー、CMと幅広く活躍する多部未華子さん。本作では、明るく大らかで健気な女性を演じている。「どうやって撮るんだろう」は、「北山宏光さんが猫になる」で納得
突然死んだダメダメな漫画家・高畑寿々男が、“あの世の関所”で裁判長から告げられたのは、1か月の期限つきで家族のもとに戻ること。ただし、猫として……。ファンタジックな世界観と温かいストーリーで人気の漫画『トラさん』が実写映画化されると聞き、多くの人が疑問を抱いたのではないでしょうか。「どうやって？」と。なんせ、寿々男が死んでからは、ずーっと猫。猫の姿で家族のもとにいるのだから。
寿々男（北山宏光）の妻・奈津子役を演じた多部未華子さんもまた、漫画を読んで「どうやって撮るんだろうと思いました」という一人。でも、「（北山さんが）猫になるということで“ああ、そうか”と納得しました」といいます。予告編でも見られる、北山さんの猫姿。ただし、奈津子や娘・実優（平澤宏々路）の目には、普通の猫にしか見えておらず、猫になった寿々男＝トラさんは人間の言葉をしゃべっているつもりでも、人間の耳に聞こえるのはニャーという猫の鳴き声。平澤さんは、「どのように話しかけたらいいのか、少し悩みました」といい、北山さんは「セリフの間が難しいんですよ。ミャーミャーとしか聞こえてないってことなんで」といいますが、さて多部さんは……？
