奈津子は寿々男の才能と愛情を信じ、受け止めていた
売れない漫画家で、奈津子がパートで得たお金をギャンブルに使ってしまうダメ夫・寿々男。そんな寿々男を支える奈津子を、「素晴らしい女性」だというのは北山さん。多部さんは、「そんな人、いない気がしますけど?と思うような、理想的な女性ですよね。マイナスなところも前向きに受け止められたり、それを苦とも思わない心を持っていたり。神のよう(笑)」と評します。それほど素敵な女性が、寿々男のどこに魅力を感じたのか……。
「寿々男はダメなキャラクターですけど、愛情を全力で注いでくれることと漫画家としての才能と。それを奈津子は信じられたし、その愛情を受け止めていたのだと思います。だから、なぜ寿々男と?というのは、あまり疑問には思わなかったです」
そして、「どこかかわいくて愛される寿々男でなきゃいけない」と意識して演じていた北山さんと、「明るい感じとかヤンチャな感じというのは、北山さんと寿々男と似てるところがあるんじゃないかな」と感じた多部さんでした。
「母親役って難しいと思っていたのですが、現場に入ったら気にならなくなりました。実優と友達みたいな関係性の親子だったので」