第7回
呉服屋さんへ行く前に!知っておくと安心な“きものワード”
前回呉服屋さんでお話を伺った際、会話の中で聞きなれない言葉にいくつも出会った私A子。今回はその経験を活かし、「これを覚えておけば、お仕立てやメンテナンスに出す時にもきっと役に立つ!」と確信した“きものワード”を厳選してご紹介します。
では、さっそく「基本の『きものワード』~呉服屋さん編~」、行ってみましょう!
【お仕立て編】
「袷にしますか?」「単衣にしますか?」―。きものを仕立てる際にはそんな言葉を掛けられるはず。着る時期や季節、気候、素材などによって仕立て方も変わってきます。
袷(あわせ)裏地をつけて仕立てられたきもののこと。袷を着る時期は基本的に10月~翌年5月とされていましたが、近年の気候の変化などもあり、現在はそれほど厳格なものではありません。
「袷」のきもの。裏地がついています。単衣(ひとえ)裏地をつけずに仕立てられたきもののこと。単衣を着る時期は基本的に6月~9月とされていましたが、『きものSalon』では気温に応じて5月や10月でも汗ばむ日には単衣で装うことを提案しています。また、盛夏の7月と8月に着る「紗(しゃ)」や「絽(ろ)」を使った単衣のことを特に「薄物(うすもの)」と呼びます。
「単衣」のきもの。裏地をつけずに仕立てられています。夏向きの薄い素材のきものを「薄物」と呼びます。透けるほど薄く、見た目にも涼やかです。湯通し(ゆどおし)
仕立てる前にぬるま湯などに反物を浸すことで糊を取り、柔らかくしたり光沢を出したりすること。生地が縮むのを防ぐ意味もあります。店頭に並んでいる反物は湯通しされているものとされていないものがあり、風合いも多少異なります。