【問題】ハウスワインとは、どのようなワインを指しますか。
文/谷 宏美(ワインライター、J.S.A.認定ワインエキスパート)
「ハウスワイン」の定義は特になく、そのお店の看板となるようなワイン、常備している定番のワイン、ということになるでしょう。お店のいちおしのものもあるかもしれませんし、ゆかりのある生産者のワインをハウスワインとして紹介することもあるでしょう。
「ハウスワインで、その店のワインへの注力度がわかる」ともいわれますが、産地や造り手もますます増え、ワインが多様化している中、あえてハウスワインを設定しないお店も増えています。料理と同様にワインにもトレンドがあり、勉強熱心なソムリエは新たなアイテムを試飲したり、注目されている生産者のセミナーに出向くなどして、常に情報をアップデートしています。たとえ同じ銘柄のハウスワインであっても、ヴィンテージ(ブドウの収穫年)が異なれば味わいも変わりますから、最新のヴィンテージをきちんとリストに記載していることも重要です。
ワインに注力するお店なら、1種類のハウスワインだけをすすめるよりも、グラスワインのラインナップを充実させるはずです。ハウスワインにこだわらず、おすすめをソムリエに聞いてみましょう。
【答え】店の看板ワインといわれることもありますが、特に定義はありません。
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写真/PIXTA 協力/
奥山 久美子(アカデミー・デュ・ヴァン 副校長)