【問題】
スクリューキャップのワインは、カジュアルなワイン?
文/谷 宏美(ワインライター、J.S.A.認定ワインエキスパート)
ソムリエがキャップシールを切って、鮮やかな手つきでコルク栓を抜くのはさまになるものですが、回して開け閉めできるタイプのスクリューキャップのワインを見かけることも多くなりました。
生産量は少ないながら品質の高いワインを多く生み出すことで知られるニュージーランドでは、その90%以上がスクリューキャップのワイン。他にカリフォルニアやチリ、アルゼンチン、南アフリカ、またオーストリアやドイツでもコルクからスクリューキャップにシフトする造り手も増えていて、世界的な傾向といえます。
酸に耐性があり、長期保存が可能なコルク栓に対し、スクリューキャップにもいくつかの利点があります。コルク栓のワインに稀に見られる割れや漏れがないこと、コルクに由来する劣化(
「ブショネ」と呼ばれます)が発生しづらいこと、
保管場所の湿度に影響を受けないことなどが主なメリット。長期保存も可能な高品質のスクリューキャップも開発されています。
スクリューキャップのワインがすべて安価なワインというわけでは決してありません。栓にこだわらず、気になるワインがあれば飲んでみてください。
【答え】× スクリューキャップを採用している高品質なワインも増えています。
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写真/PIXTA 協力/
奥山 久美子(アカデミー・デュ・ヴァン 副校長)