【問題】ワインのおつまみにチーズを頼めば間違いない?
文/谷 宏美(ワインライター、J.S.A.認定ワインエキスパート)
ワインとチーズは定番の組み合わせのようですが、どちらもさまざまな種類があり、何とでもマリアージュがOKというわけではありません。特に赤ワインに合わせるチーズは、相性を考える必要があります。
ミモレットやコンテ、グリュイエールなどのハードチーズはワイン全般に合う万能選手。ブリーやカマンベールなどの白カビタイプも、フルーティな赤ワインや白ワインが合います。フルム・ダンベールやロックフォールなどの青カビタイプには、力強くスパイシーな赤ワインを選んで。ソーテルヌやポートといった甘口ワインとの相性も◎。
ポン・レヴェックやラングルなどのウォッシュタイプのチーズは、フレッシュな白ワインやスパークリングワイン、ロゼなどと。若めのピノ・ノワールなども良いでしょう。
またワイン同様、フランスやイタリア、スペインなどのチーズにはAOP(=原産地呼称制度)があり、同じ産地のチーズはそこで造られるワインと相性が良いでしょう。
フランス・ロワール産山羊乳チーズのサント・モール・ドゥ・トゥーレーヌとサンセール、ブドウの搾りかすで造るブランデーと塩水で洗ったエポワスとブルゴーニュのワイン、
イタリア・ロンバルディア州のウォッシュタイプのチーズ、タレッジョにフランチャコルタなどです。
堅苦しく考える必要はありませんが、チーズはデザート同様に食後に楽しむものであることも覚えておきましょう。
【答え】ワインやチーズのタイプの特徴を考えて選びましょう。
大人検定365とは?素敵な大人が知っておくべき常識、マナーをQ&A方式で毎日お伝えします!
ジャンルはパーティでの振る舞いから日常にある今更聞けない疑問まで。
日々の会話、コミュニケーションのヒントにもお役立てください!
#大人検定365をもっと見る
#食文化をもっと見る
写真/PIXTA 協力/
奥山 久美子(アカデミー・デュ・ヴァン 副校長)