寒い時季に食べたい、ちょっと濃厚な味わいのご飯もの、「金時豆の炊き込みご飯」をご紹介しましょう。ホクホクした赤い豆としょうがの香りでいただくほんのり醤油風味のご飯です。1時間以上煮た金時豆と、細かく刻んだ油揚げと昆布、水、薄口醤油、酒を炊飯器に入れ、早炊きモードで炊けばできあがり。蒸気が上がってきたところでしょうがを乗せるのがポイントです。金時豆と言っても甘くないレシピですので、甘いものが苦手なかたにも喜ばれることでしょう。豆の香りよく、油揚げでコクもついて、とても味わい深いご飯です。金時豆は水に一晩浸けておく必要があるので、食べたい日の前日から用意してくださいね。『野﨑洋光 春夏秋冬の献立帳』より。
【材料 作りやすい分量】
・米 2合(360cc)
・金時豆(乾物) 40g
・油揚げ 1枚
・昆布(だし汁を取ったあとのもの) 30g
・しょうが(せん切り) 2片分
■炊き地
・水 300cc
・薄口醤油、酒 各30cc
【作り方】
1:金時豆はたっぷりの水(分量外)に一晩浸けておく。
2:1の水をきって鍋に入れ、豆の倍量の水を入れて火にかける。沸騰したら水を捨て、豆の6倍量の水を入れる。コトコトと煮立つ火加減で1時間以上煮て柔らかくし、ざるに上げる。
3:米は洗い、水適量(分量外)に15分浸け、ざるに上げて15分おく。
4:油揚げは熱湯に浸して油抜きし、水気を絞ってフードプロセッサーで細かくする(刻んでもよい)。昆布は細かく刻む。
5:炊飯器の内釜に3、炊き地の材料、4を入れて軽く混ぜ、早炊きモードで炊く。蒸気が上がってきたら、2としょうがをのせて炊き上げる。さっくりと混ぜる。
家庭料理の基本は栄養バランスのよい献立。でも「献立が立てられない」という悩みを持つかたが多いのも事実。その悩みに応えるべく、人気料理人・野﨑洋光さんが季節の食材を生かした49の献立をご紹介します。春夏秋冬の単品料理も合わせて計266レシピ掲載する、季節の家庭料理決定版です。段取りのタイムスケジュール表や、「作りおきできる」マーク、作り方のポイントに黄マーカーを引くなど、作りやすい工夫も満載です。
野﨑洋光・幕内秀夫(著)
定価:本体1,800円+税
撮影/髙橋栄一、南雲保夫、三木麻奈、湯淺哲夫