迷い世代の服選び 「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
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「おしゃれの引き出し」の増やし方
気づけば服装がマンネリ化している、という悩みをよく聞きます。40代、50代と年齢を重ねれば、好きなテイストが決まってくるのは当然のこと。マンネリだからダメ、ということはないのです。
でも、あなたがマンネリを悩みに感じているということは、自分の中で発展していかないモヤモヤ感があるということですよね。それを打破するための新鮮な空気の入れ方として、前回は、具体的な上半身のイメージチェンジアイテムをご紹介しました。
しかし、ただ新しいアイテムをつけるだけでセンス良く見えるかというと、そうでもありません。そのアイテムをどうアレンジして、スタイリングしていくのかという技術が必要です。
今回は、上級編として、時代の空気を捉えるために、私自身が実践している「技のインプット方法」をお伝えしようと思います。
マンネリを感じたとき
「0円」でセンスを磨く方法
皆さんは、旬の着こなしをどのように学んでいますか? 雑誌やSNS、女優さんやモデルさんのスタイリングなど、さまざまなツールがあると思います。
もちろん、そういうものも大切だと思いますが、百貨店やセレクトショップで、トルソーのコーディネートを見て歩くのもおすすめです。
お店のトルソーには、そのシーズンに一番おすすめのコーディネートや、コレクションのメインとなる服が飾られているもの。そこから「今、何が流行っているか」を実際に見ることができます。この“今をインプットする”というのが大事。
雑誌のようにモデルだからできるような着こなしではなく、一般の方に向けてコーディネートを組んであるうえ、トルソーに着せてあるので、よりリアルに捉えることができます。