春の訪れもちょっぴり感じられるようになってきましたが、やはりまだまだ肌寒い日は続きますよね。ほくほくの温かい大根がおいしい季節ですから、本日は干し貝柱を使った煮ものをご紹介します。
甘みの深まった大根に、干し貝柱と昆布の濃厚な旨みがしみ込んで、さらに味わい深くなります。家庭で作る分には、干し貝柱はお手頃な価格の欠けたものでも充分ですので、リーズナブルに料亭の味を味わってください。冷蔵庫で3日は持ちますから、常備菜としてもどうぞ。『野﨑洋光 春夏秋冬の献立帳』より。
【材料 4人分】
・大根 12cm(皮をむいて400g)
・しいたけ 4個
・絹さや 8枚
■煮汁
・干し貝柱 100g
・水 1リットル
・昆布(10×10cm角) 1枚
・酒 大さじ2
【作り方】
1:ボウルに煮汁の材料を合わせ、30分おく
2:大根は3cm厚さの輪切りにして面取りし、1/3程度の深さまで十字に切り目を入れる。裏返し、表側と重ならないように角度を45度変えて十字の切り目を入れる。
3:鍋に2を入れ、たっぷりの水を入れて火にかけ、沸いたら3分ゆで、水気をきる。
4:しいたけは軸を取り、熱湯にくぐらせ、水気をきる。絹さやは筋を取って同じ湯でゆで、水気をきる。
5:鍋に1と3を入れて火にかけ、沸いたら弱火にして、火が通るまで1時間ほどじっくりゆでる(味が薄いようなら、薄口醤油を適宜入れる)。
6:煮上がる5分前に4のしいたけを加え、仕上げに絹さやを加えて温める。
家庭料理の基本は栄養バランスのよい献立。でも「献立が立てられない」という悩みを持つかたが多いのも事実。その悩みに応えるべく、人気料理人・野﨑洋光さんが季節の食材を生かした49の献立をご紹介します。春夏秋冬の単品料理も合わせて計266レシピ掲載する、季節の家庭料理決定版です。段取りのタイムスケジュール表や、「作りおきできる」マーク、作り方のポイントに黄マーカーを引くなど、作りやすい工夫も満載です。
野﨑洋光・幕内秀夫(著)
定価:本体1,800円+税
撮影/髙橋栄一、南雲保夫、三木麻奈、湯淺哲夫