「なるべく早く『Maniju』を携えてコンサートツアーを行いたい」という。生のステージが待ち遠しい。
――昨年、還暦を迎えられた佐野さん。ヘアスタイルも一新されて、ちょっと驚きました。
「髪を切ったのは去年の末くらい。そろそろこのヘアスタイルにも飽きたなと思っただけで、特に還暦を意識したわけではないです。ただ結果的に“新・佐野元春宣言”じゃないけれど、心機一転!みたいな気持ちにはなりましたね。体重も20代の頃に戻って、まあ体調もいいので、しばらくこのままでいいかなと思っています」 ――シャープなルックスと相まって、“都会派”の印象がより強まった気がします。
「確かに“都会派”ではあるんでしょうね。 東京で生まれ育った僕が書く曲には、都市生活者の喜怒哀楽をスケッチするようなものが多いですから。一方で、生まれたのは下町で、祖父は鰻屋。僕で3代目のチャキチャキの江戸っ子でもあるんです。ずっと人混みの中で育ってきたので、休養でリゾート地に出かけると、3日目には落ち着かない気分になります(苦笑)。もちろん自然の美しさには感動しますし、そこに癒されたりもしますが、ずっとはいられない性分ですね」