菜の花がスーパーや八百屋に出回ると春の訪れを感じますよね。ただ厳密にいうと、菜の花として売られているものは、基本的に花芽が付いたアブラナ科の植物のことを総称しているそうで、野に咲くものと同じではないそうです。いずれにしても共通しているのが、ほのかな苦み。本日は、この香りよくほろ苦いつぼみを楽しむ天ぷらのレシピをご紹介しましょう。軸が長いものは切り落とし、葉はつぼみの周りに2枚ほど残してむき、菜の花らしさのある形に整えます。少しだけ葉を残すのは、つぼみにはない強い香りを生かすため。葉が長ければ、つぼみの上に出た分を切ってください。切り落とした軸や葉は、おひたしなどに使いましょう。
薄力粉をまぶすと細かなつぼみの中に入り、ころもがつきすぎるので、例外的にころもだけつけて揚げます。つぼみは柔らかくて焦げやすいので、170℃前後で30秒強と短時間で揚げるのがコツ。温度が低いと油を吸いすぎ、葉に勢いがなくなってクタッとしおれたようになるのでご注意くださいね。『「てんぷら近藤」主人の やさしく教える天ぷらの基本』より。
【材料】
・菜の花 適量
・
ころも 適量
・揚げ油 適量
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天つゆ、または塩 適量