Q 記念日に大切なゲストを自宅に招きたい
A「この日のためにオートクチュールのコースを考えました」ーーHAJIME KOTO
ダイニングにて、藤田さん(中央)とシェフの厚東さん(左)。ダイニングテーブルの上の、ビビッドで、春のパワーが感じられるフラワーアレンジは藤田さんが、テーブルセッティングはサービススタッフが行い、ゲストの到着を待つ。パリに暮らしていたとき、自宅に出張専門のシェフを呼んでパーティを開いた経験を持つフラワーアーティストの藤田京子さん。
日本で花の仕事を始めて30年、その節目の年に、これまでお世話になったかたに感謝の気持ちを伝えるために、プライベートシェフを呼んでの食事会を計画しました。
場所は海を間近に望む湘南の別荘。そしてフランス料理の厚東 創さんに料理を依頼しました。
厚東さんは現在店舗を構えず、レストランのプロデュースやメニュー監修、国内外で行われるラグジュアリーブランドの上顧客向けガラディナーのシェフを務めるなど、今までにないスタイルで活動する料理人。
今回は1日だけ開かれる特別な食事会のため、湘南まで下見に訪れることにはじまり、打ち合わせにも長い時間を割いて、食事会のテーマや藤田さんの経歴、仕事への向き合い方などを綿密に聞き取ります。
その結果、テーブルまわりの装花は藤田さんが行い、料理はもちろん、器やグラス、サービススタッフは厚東さんが手配することに決まりました。
そして食事会当日。リビングでのアペロタイムには厚東シェフがその場で仕上げた美しいフィンガーフードが並び、エレガントな桜のアレンジとともにゲストを迎えました。
オーダーした人
藤田京子さん(ふじた・きょうこ)通算7年半のパリ、6年の京都暮らしで培った美意識を、花を通して表現するフラワーアーティスト。東京・広尾「アトリエ レフレシール」を拠点に創作活動を続ける。
料理を作った人
厚東 創さん(こうとう・はじめ)1984年北海道生まれ。東京・銀座「ドミニク ブシェ トーキョー」でエグゼクティブシェフを務めた後、「HAJIME KOTO」を設立し独立。エグゼクティブシェフとしてさまざまな形で料理の創作を行う。