治療支援アプリとは
〜患者へのアドバイスなどで治療を支援しながら、日常生活および医療のデータを臨床研究にも利用する〜
アプリとはアプリケーションを略した言葉で、スマートフォンなどで使うソフトウェアを指します。検索、メール、ニュース、ゲームなどさまざまなアプリがあります。
スマートフォンやタブレットは携帯性があり、双方向に使えるアプリは医療での利用が期待されています。そして、すでに多くの医療用アプリが開発されています。
例えば、受診すべきかどうかを判断するための情報提供、治療後の体調や精神状態、副作用などをモニターし、患者との双方向のコミュニケーションに使うものがあります。
スマートフォンの特性を生かし、患部の写真を患者自身が撮影して医療者に送れるアプリもあります。
誰でもダウンロードできるものの、症状などを登録したうえで使用するアプリ、ある医療機関や特定の薬における利用を想定しているアプリ、臨床試験に参加した患者に限って使えるアプリなど仕様もさまざまです。
多くの場合、糖尿病や肝臓病、アレルギーといった慢性の病気のコントロールやがんの薬物療法の副作用への対応など長期間の使用を想定しています。アプリの使用自体が治療となるよう、治験を行っているアプリもあります。
いずれも使用者のデータを集めることを規約に入れて、研究データとして使い、アプリの改良に生かしています。
現在、Apple社が医療研究用にResearchKitというフレームワークを無料で提供しており、これが医療者のアプリの開発を後押ししています。