“むかし野菜”が主役の養生美食イタリアン
大分名産・関あじをカルパッチョにして新しょうがのソースでいただくメニューは、手間ひまかけて“むかし野菜”を生産する「佐藤自然農園」より毎日届けられる朝採れ野菜の箱を開けてから決めるので、どんな料理が出てくるのかはその日のお楽しみ。
「いずれも採れた当日に食べるのがいちばんおいしい完熟野菜なので、その味を最大限に生かせる調理法に腐心しています」と高記シェフ。
イタリアンながら、和食や中華の技も駆使し期待を裏切らない味に。食材を源泉の噴気で蒸し上げ、温泉成分を口からも取り込む
このときも活躍するのが実は温泉です。源泉の噴気で食材を一気に蒸し上げる「地獄蒸し」と呼ばれる調理法で野菜を下処理すると、野菜の真のおいしさが引き出され、調味料を使わなくても料理全体の甘みや塩気が増すのだそう。
一度食べたらほかの野菜は食べられなくなる、“むかし野菜”が主役の養生美食イタリアンで体をつくり変えましょう。
敷地内にあるイタリアンレストラン「ラフォンテ」でも高記シェフの野菜料理が堪能できる。 Information
ベネフィット・フォー・ユー
大分県別府市小倉4-3-1
撮影/鍋島徳恭 取材・文/渡辺千鶴
「家庭画報」2019年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。