現役に復帰し、作り直してきた体で光源氏に挑む髙橋選手の演技に期待大!
2月25日に行われた記者会見&囲み会見で、「現役復帰の手応えとしては、自分が想像していたよりも成長できたという感じです。
一から作り直し、高いパフォーマンスができる体に持ってこられていますので、普段のフィギュアスケートとは違った演技をどれだけ表現できるか、というのがすごく楽しみです」とコメントしていた髙橋選手。
正直、「氷艶2019」には関係ありませんが、オマケです(笑)。この鍛え抜かれた筋肉が、氷上であのしなやかで美しいスケーティングを見せてくれるのですよね。「これから試合やアイスショーなどいろいろなところ、自分自身が演技できる場所で、全力でやっていきたいという気持ちが一層強くなっています」と語るその目の輝きに、
『家庭画報』2019年1月号、
3月号のインタビューでも話してくれた、「ハイレベルなパフォーマンスをお見せし続けるためにも、今このタイミングで現役復帰してフィギュアスケートにしっかり向き合いたかった」という言葉を思い出しました。
2017年5月に行われた「氷艶ー破沙羅ー」のあと、同年7月にはすでに氷艶第2弾のオファーを受けていたという髙橋選手、
「いまは現役に復帰していますが、同時に氷艶2019をやることのデメリットは全く感じません。むしろ、役者の皆さんとご一緒させていただくことで演技の幅が広がるのではないかと思っています。
そして、演出家・宮本亜門さんのリクエストをどう解釈し、演じていけるか。スケートの振付師とはまた違う演出も求められると思うので、新たな表現の引き出しを増やしていきたいです」と「氷艶2019」への想いを語ってくれました。
“一生現役の表現者、パフォーマー”として生きるべく覚悟を決めて、再生、躍動し始めた2018/19シーズン。今回演じる光源氏に、稀代のパフォーマーはどんな息吹を吹き込んでくれるのでしょう。
そして、今後どれだけの嬉しい驚きを与え、夢の世界へ誘ってくれるのか。心から楽しみにしています。
1月号のサブカットから。素ではちょっと恥ずかしがり屋さんなのに、氷に乗った途端、独特の艶とオーラを醸し出す髙橋選手。「プレイボーイというのではない、もっと奥深い、じわっと胸に染みるような光源氏を髙橋さんで見たい」と語る宮本さんの演出で、髙橋選手の新たな魅力が引き出される日が待ち遠しいです。「氷艶hyoen2019ー月光かりの如くー」日程:2019年7月26日〜28日、昼・夜の計6回公演
会場:横浜アリーナ
演出:宮本亜門
テーマ曲:松本孝弘「月光かりの如く」
出演:髙橋大輔 ステファン・ランビエル 荒川静香 柚希礼音 平原綾香 福士誠治 波岡一喜 ユリア・リプニツカヤ 鈴木明子 織田信成 村上佳菜子 西岡徳馬 ほか
公式サイト:
http://hyoen.jp 小松庸子/Yoko Komatsu
フリー編集者・ライター
世界文化社在籍時は『家庭画報』読み物&特別テーマ班副編集長としてフィギュアスケート特集などを担当。フリー転身後もフィギュアスケートや将棋、俳優、体操などのジャンルで、人物アプローチの特集を企画、取材している。
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