迷い世代の服選び 「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
これまでの記事を読む>> 大人気ファッションコラム「迷い世代の服選び」。スタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けしています。毎月の第4週目は、迷い世代のリアルな悩みにずばり答える「教えておおさわさん」のコーナーです。
【お悩み】仕事服のスーツにどんなブラウスを合わせていいか悩んでいます。
シャツタイプは、首回りにボタンがあるため、ネックレスがつけにくいし、あまり夢がなくて気持ちが上がりません。かといって、フリルたっぷりのブラウスは職場では気恥ずかしく、色や柄も悩みます。ジャケットのインにはどんな服がいいか、おすすめを教えてください。
【お答えします】
ブラウスの前に、ジャケット選びが正しいか確認しましょう
お仕事でジャケットをお召しとのこと。ブラウス選びに悩むお気持ち、よくわかります。しかし、実は、一番大事なのはブラウスではなく、ジャケット自体のデザインなのです。
お手持ちのジャケットの第1ボタンはどの位置についていますか? 第1ボタンが上にあればあるほど、ブラウスが見える分量は減っていきますね? 逆に下についていたら、その分Vゾーンは広くなります。この“三角地帯”をどう見せるかがジャケットスタイルの肝なのです。
Vゾーンが広いほうが抜け感が出て、スカーフやネックレスのアレンジもしやすくなるので、まずは第1ボタンが下めについているジャケットを選んでほしいと思います。
“首の露出は控えめに”が
ブラウス選びの鉄則
その上で、“三角地帯”をどう見せるのかを考えていきましょう。迷い世代の場合は、首の露出をできるだけ控えた方が映えるので、衿の詰まったノーカラーブラウスがおすすめ。そこに、ネックレスやスカーフで“華”を足していくと美しく映えると思います。
ただし、顔のすぐ横でスカーフやボウタイを結ぶのはNG。Vゾーンにゆとりを持たせ、下めにあしらったほうがすっきり見えます。
また、襟元の肌を見せ、ジャケットの第1ボタンの上からインナーが“ちょこっと”覗いている方をよく見かけますが、中途半端な胸元のアキは老けて見えます。ジャケットのV襟の形や好みで、インナーは「見せる」か「見せない」かのどちらかにし、「ちょこっと見せ」はやめましょう。
ジャケットは、“頑固”になっている方が多いアイテム。今の自分が綺麗に見えるのはどんなジャケットなのかをきちんと見直して、新しい着こなしを楽しんでくださいね。
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おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子