幸せなかけ心地を極めたアイウェア
長時間かけていても疲れることのない、エアリー なフィット感……。それは、眼鏡を着用するすべての人の幸せな時間を紡ぎます。2009年、そんな軽やかさとホールド感を理想に掲げ、「ラインアート シャルマン」はデビューしました。
繊細なテンプルを彩る、可憐なスイートピー
記念モデルの3つ目がこちら。漣(さざなみ)のようなテンプルと、ヨロイにあしらわれたカラーストーンのスイートピーが奏でる優美なデザインが、はっと心惹かれる眼差しを演出。眼鏡「オペラ 10th セレブレーションモデル XL1616 WP」(YG×ピンクサファイア×ツァボライト)33万円(意匠登録済み、数量限定)/ラインアート シャルマン(シャルマン カスタマーサービス)今回はブランド10周年を記念し、改めてその誕生までの軌跡をご紹介します。
理想のかけ心地を叶えるため、「シャルマン」 は眼鏡の素材を一から見直すという、社運をかけたプロジェクトに挑みました。
当時、軽量素材の代表とされていた純チタンと、バネ性に優れたニッケル合金のチタンを徹底的に分析。東北大学との共同研究で、軽量かつ形状記憶力を持つバネ性と耐久性に優れた、“エクセレンスチタン”を開発します。
この画期的な素材を最大限に生かす、次なる課題となったのが、かけ心地を左右するテンプルのデザインでした。
ひと目で他のアイウェアとの違いを印象づけたい……その想いから、技術者とデザイナーの間で幾度も協議。こうして生まれたのが、エクセレンスチタンの華奢なラインを五線譜のようにリズミカルにつなぎ合わせるという斬新なデザインでした。
ところが、強度を保ちながら細いラインを接合するには、これまでのろう付けの技術では金属への負担が大きくなるという問題が明らかに。この難題を救ったのは、別のプロジェクトチームで、大阪大学と5年に及ぶ共同研究を進めていた、“レーザ微細接合”という接合技術でした。
エクセレンスチタンの開発から約10年という年月を経て、ファーストモデル「クインテット コレクション」は誕生します。
それから、 さらに10年を迎えた今。オーダーメイドのようなかけ心地はそのままに、「ラインアート シャルマン」は、これからもアイウェアの美しい未来を創造し続けることでしょう。
〔ラインアート シャルマン〕10周年を祝う、華やぎのアイウェア【VOL.2 】>> 表示価格はすべて税抜きです。
「家庭画報」2019年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
撮影/鍋島徳恭 阿部美恵(静物) 構成・取材・文/樺澤貴子