加賀藩中級武士邸宅の庭園美
寺島蔵人邸のドウダンツツジ
白い壺型の小さい花が特徴のドウダンツツジ。写真提供/金沢市金沢城の北側、大手町の閑静な住宅地の一角に建つ「寺島蔵人邸(てらしまくらんどてい)」。江戸時代の加賀藩中級武士であった寺島蔵人の邸宅で、現在は、家屋、土蔵、土壁、庭園などが残り、当時の面影を色濃く感じることができます。
座敷に入ると、真っ先に目に入ってくるのが、中庭のドウダンツツジ。冬には雪吊りもされているという枝ぶりも立派なドウダンツツジは、4月の中頃から開花し、間近で見ると、白い壺型の小花が可憐に咲き、どこか儚げにも見えます。
周りに茂る、緑の木々と相まって、その白と緑の色彩の美しさは、心まで清々しくなるようです。秋には、黄金色に紅葉するので、そちらも必見です。
白く儚げなドウダンツツジが中庭に咲き誇る。中庭は、散策もできる。写真提供/金沢市文化振興財団ドウダンツツジは北前船で四国から運ばれてきたといわれる。写真提供/金沢市文化振興財団寺島蔵人邸(てらしまくらんどてい)石川県金沢市大手町10-3
開館時間 9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日 年末年始、展示替え期間
入館料 一般300円
春の見頃 4月中旬~5月上旬