金沢市街を一望する
卯辰山花菖蒲園
花菖蒲100品種約20万本、アジサイ約2900株が植栽されている。写真提供/金沢市金沢の街中から最も近い山の卯辰山。その中腹に「卯辰山花菖蒲園」はあります。昭和57(1982)年に前田家の金沢入城400年を記念して造園された菖蒲園で、花菖蒲、アヤメ、カキツバタ、キショウブなどが咲き誇ります。
車やタクシーで行くのが楽ちんですが、せっかくなら坂道を歩いて行くルートがおすすめ。
もっともわかりやすいのが、ひがし茶屋街の浅野川大橋交番ととどろき亭の間の通りをまっすぐ行くルート。坂道にぶつかったら、その坂道をひたすら歩けば10分ほどで到着します。坂道が味気ないという場合は、右側に見える石階段を上って、観音院を参拝してから行くルートも情緒があって楽しめます。
遊歩道を上った先から見える金沢の市街地と花菖蒲。写真提供/金沢市坂道を上って到着した卯辰山花菖蒲園。上段は「段々畑の花菖蒲」、中段は「せせらぎと花菖蒲」、下段は「池と花菖蒲」とそれぞれテーマ別に整備されています。園内を散策しながら段々畑を上っていってください。上りきって振り返れば金沢市内の景観を一望できます。色とりどりの花菖蒲と市街地という景観は、金沢市民にとっては、心の琴線に触れる景色です。
卯辰山花菖蒲園石川県金沢市東御影町
無休
見頃 6月中旬~7月中旬
直江磨美/Mami Naoe
フリー編集者&ライター
金沢市生まれ。大学卒業後、出版社の婦人雑誌編集部に勤める。2008年に金沢にUターンし、フリー編集者・ライターとして活動する。