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都通信記事一覧へ>> 京都ならではの花を楽しむ
(京都特派員:西村晶子)
京都の春は梅に始まり、桃、桜と次々に咲き、4月に入ると町は一気に活気づきます。
花の名所に行かなくても気軽に花が楽しめる京都は、街中に、花にまつわるものがたくさんあることに気づかされます。
そんな京都ならではの、花の楽しみをご紹介します。
戀壺洞(れんこどう)
古伊万里に咲く、ブルー&ホワイトの花を愛でる
古伊万里の染付、白磁の器が並ぶ店内。 花の意匠のものは季節問わず多く、花形、花柄、花文様などさまざま。まずは骨董の器・古伊万里です。
花鳥風月を題材とした器のなかでも、花をテーマにしたものは特に多種多様です。梅、桜、牡丹、菊などの草花が生き生きと描かれ、愛らしいものや、清らかなもの、雅で絢爛なものとさまざまです。
また、歴史的なストーリーを知れば、花の季節のうつろいを愛でる日本人独特の美意識を感じ取ることができます。
新門前通に古くからある「戀壺洞(れんこどう)」には、どこか洒落ていて、面白くて、美しい魅力的な器が並んでいます。
気に入ったものがあれば、身近に置きたいと思うのは人の常。料理やお菓子を盛ったり、飾って室内に春を呼び込んだりと……。日々の暮らしに取り入れて味わい、器を細部までよく見ると、気がつかなかった花(柄)を発見、なんていうこともあります。
お店の方に尋ねれば、作り手の思いや遊び心もわかり、より深く知れば誰もが優しい気持ちに浸れます。
戀壺洞(れんこどう)
京都府京都市東山区新門前通縄手東入る西之町227
電話 075-525-2121
営業時間 11時~18時
定休日 火曜、不定休あり