このコラムでも焼きおにぎりのレシピは初めてですね。鮭のピンクと卵黄のイエロー、そして木の芽のグリーンと、フレッシュな春らしい彩りの一品です。焼いた塩鮭をおにぎりの中に具として入れ込むのではなく、ご飯に白ごま、塩と共にほぐして混ぜ込みます。三角おにぎりに成形したら、魚焼きグリルで両面に焼き色がつくまで焼きましょう。さらに、スライスチーズを片面に乗せてもう一度焼いたら、仕上げに溶いた卵黄を塗って再びグリルに入れて乾かすという工程を2~3回くりかえします。最後に刻んだ木の芽を散らしたらできあがり。鮭の塩気とチーズのコクで食べごたえも充分。お弁当やピクニックのお供にいかがですか?『野﨑洋光 春夏秋冬の献立帳』より。
【材料 2人分】
・ご飯(温かいもの) 300g
・塩鮭 1切れ
・スライスチーズ 4枚
・炒り白ごま 大さじ2
・塩 少量
・卵黄 2個
・木の芽(刻む) 10枚分
【作り方】
1:塩鮭を焼き、皮と骨を取り除いてほぐす。
2:ご飯に1、白ごま、塩を混ぜ、4等分して三角のおにぎりを作る。
3:温めておいた魚焼きグリルで、2を両面とも焼き色がつくまで焼く。さらにスライスチーズを片面にのせ、焼く。
4:チーズが溶けかけたら、溶いた卵黄をはけで塗り、再びグリルに入れて乾かす。これを2~3回くり返し、木の芽を散らす。
家庭料理の基本は栄養バランスのよい献立。でも「献立が立てられない」という悩みを持つかたが多いのも事実。その悩みに応えるべく、人気料理人・野﨑洋光さんが季節の食材を生かした49の献立をご紹介します。春夏秋冬の単品料理も合わせて計266レシピ掲載する、季節の家庭料理決定版です。段取りのタイムスケジュール表や、「作りおきできる」マーク、作り方のポイントに黄マーカーを引くなど、作りやすい工夫も満載です。
野﨑洋光・幕内秀夫(著)
定価:本体1,800円+税
撮影/髙橋栄一、南雲保夫、三木麻奈、湯淺哲夫