今日は和食の名店「分とく山」総料理長・野﨑洋光さんによる、春にぴったりの献立をご紹介しましょう。新じゃがと帆立の炊き込みご飯、ふきと京がんもの汁物、ルッコラのからし醤油和え、赤貝とわけぎの酢味噌和えという、高たんぱく質でスタミナのつく、バランスのよい組み合わせ4品です。
献立の主役は、春の素材を炊き込んだご飯。具材の持ち味を生かすため、新じゃがと帆立は時間差でご飯に加えます。汁物にはこの時季らしいふきを使い、苦みと香りの風合いをいただきましょう。具沢山なので、煮もの代わりにもどうぞ。爽やかな辛みがあるルッコラは、口の中をリフレッシュしてくれます。春を代表する貝の一つ、赤貝は色彩も美しく、献立を華やかにしてくれますよ。なければ、いかやあさりで代用してもOKです。『野﨑洋光 春夏秋冬の献立帳』より。
【材料 作りやすい分量】
・米 2合(360cc)
・じゃがいも 中1個
・帆立貝柱 4個
・水 300cc
・薄口醤油、酒 各30cc
【作り方】
1:米は洗って水適量(分量外)に15分浸け、ざるに上げて15分おく。
2:じゃがいもは皮をむいて2cm角に切り、水で洗って水気をきる。帆立貝柱は手で4つに裂く。
3:炊飯器の内釜に1、分量の水、薄口醤油、酒を入れ、じゃがいもを加え、早炊きモードで炊く。
4:炊き上がる5分前に炊飯器のふたを開け、2の帆立貝柱をのせ、ふたを閉める。炊き上がったら、全体をさっくりと混ぜる。