京都には脈々と受け継がれる伝統工芸、職人による手仕事が数多存在します。それらの美しい技術をカーライフに取り入れ、様々な作家とのコラボレーションで注目される「Kiwakoto」。ブランド名のきわこと(際殊)は、古語で「格別であるさま」を意味します。
車は単なる移動手段ではなく、心地良い時を過ごす私的な空間であり、移動先での自由な時を提供するツール。Kiwakotoは、車のあるライフスタイルにおいて多様な形のラグジュアリーを提供しています。
コレクションの一例をいくつかご紹介。車のインテリアやエクステリアを自分好みの“和の空間”仕様にカスタマイズが可能です。川島織物セルコンのトップデザイナー本田純子さんが手がけたのは「桜の景色」をあしらったファブリック(価格は250万円~)。ほかにドアミラーやドアノブ、インテリアパネルに蒔絵を施すこともできます(価格は30万円~)。
自然の中で優雅なお茶時間を過ごす「野点」セットをドライブのお供に
京指物の箱にミニ茶釜の入った野点セット。100万円。一般的な野点セットは、茶碗、棗、茶筅、茶杓、茶巾を持ち歩き用にコンパクトに収納してますが、Kiwakotoの野点セットは、それらに加え、「釜」が入っているという贅沢な仕様。
総監修の京釜師・吉羽與兵衛氏は、兼ねてから持ち運びのできる茶の湯釜に挑戦してみたいという想いを抱いていたこともあり、Kiwakotoと共に新たな形状に挑戦。古くからあった「手取釜」の形状と、「キャンドルウォーマー」の構造から着想を得たといいます。
収納の桐箱は、素材を大切に釘を一本も使わない京指物の技術で仕上げています。軽さと強度を同時にかなえるため桐と桜の木を部分的に組み合わせるなど、歴史と共に培ってきた技術が詰まっています。