【作り方】
1:白インゲン豆のピュレを作る。白インゲン豆はよく洗い鍋に入れ、昆布、干し椎茸と一緒にミネラルウォーターに一晩浸けて戻しておく。
2:玉ねぎは根っこの部分がついたまま縦に4等分し、セロリは半分くらい、ニンジンは2~3等分にする。
3:1の鍋に2と塩を入れ、弱火で煮る。沸く寸前に昆布は取り出す。途中、アクを取りながら混ぜると均等に火が入る。
4:1時間くらい煮て指で豆をつぶせるくらい柔らかくなったら、豆のみを取り出し、煮汁を適量加えながらミキサーでしっかり滑らかになるまで攪拌する。ピュレのでき上がり。ピュレは野菜ブイヨンでのばしてポタージュに。またはリゾットやスープの隠し味にも使える。
5:深めの鍋に1~1.5%くらいの塩水を作り火にかける。緑の豆類はすべて、筋などを取り除いておく。
6:ボウルに白インゲン豆と、ピュレ50g、オリーブオイルを合わせておく。
7:お湯が沸いたら、インゲン、モロッコインゲンを先に入れ、30秒くらい後に残りの豆類を入れ、柔らかくなるまで3~4分茹でる。
8:6に湯切りした7を合わせ、塩を加え、温かいうちによく混ぜる。
9:8をお皿に盛り付け、お好みでパルミジャーノを振りかける。
著者は東京・小石川のイタリアンレストラン「シンプル リトル クチーナ」オーナーシェフ。料理は野菜が中心で、肉、卵、チーズ以外の乳製品を使いません。しかし肉好きが敬遠する「健康そうだけど物足りない料理」ではなく、肉好きをも満足させる充実した美味しさが特徴です。秘密は昆布だしをはじめとするだしの使い方にあります。かといって和風イタリアンではなく、「佐藤夢之介のイタリアン」としかいえない料理なのです。四季のレシピをお楽しみください。
佐藤夢之助(著)
定価:本体1,500円+税
撮影/西山 航