めったに拝見することができない大使館のワインセラー
大使公邸の地下にあるワインセラー。コレクションには日本のために作られた「春」という名の赤ワインも。ワインは官邸マネージャーのファビアン・レイ=ジョリ氏が管轄。「セラーには常時1500~2000本のワインを常備しています。高価なワインが必ずしもいいワインとは限りません。時流にあわせてビオディナミなどももちろんセレクトしますが、いかに料理を引き立て、宴を盛り上げてくれるかがいいワインの条件です」と語ります。
18~19世紀の美食家ブリア・サヴァランは「おいしい食事なくして、いい協定はない」と言ったそうです。「外交官だけが外交を担っているのではありません。フランス料理のシェフも食文化の親善大使。おいしい食事を共に楽しむことこそが心の垣根を取り払う早道なのです」とは、ローラン・ピック大使からのメッセージです。