クレバーな紐倉とウエットな高家は乳化するのか!?
お人好しで、紐倉には振り回されるばかりの高家。濱田さんは、紐倉の人物像を「日常の世界にこういう人がいたら、すごくイラッとする(笑)。紐倉は、僕らが学校で習うような物差しでは物を測っていないんですよね」と表現。片や、自身が演じる高家は「真面目さゆえというか、熱い思いがありすぎて、医学界にはうまくなじめなくて。それは医学界が悪いんじゃなくて、高家の人間味が溢れすぎていたため」だと濱田さん。
「紐倉は天才と呼ばれる、頭の回転がものすごく早い人で。そういう人にとって、熱い思いを押してくるというか精神論でくる奴ってものすごく嫌だと思うんです。クレバーな紐倉に対して、ウエットな高家というか。水と油みたいな2人がいつ乳化するのか。……しなさそうですね(笑)。紐倉は変わりそうにないから。でも、高家は紐倉の行動とか言葉でハッとするんですよね。最初は“何!?”と思うけど、考えを改めるというか。結局、高家は紐倉の手のひらの上なんですよ。意気揚々と事件解決に動いていても、実は手のひらで踊らされてる。そういう助手……というか、お手伝いさんに近いのかも(笑)」
紐倉と高家のシーンのリアクションややりとりは、監督からリクエストされたものではなく「(山下さんと)2人で作っていますね」。