『世界の家族 家族の世界』
椎名 誠 著/新日本出版社 2000円小説、エッセイ、紀行文などに加え、写真家、映画監督としても多くの作品を発表している椎名 誠さん。
『岳物語』など、家族をテーマにした私小説でも知られる椎名さんが旅先で出会い、ともに過ごした家族の暮らしぶりを写真と文章で描いたのが『世界の家族 家族の世界』。
これまで通算、半年ほど滞在し、遊牧民の大家族主義を目の当たりにしたモンゴル。
ホームステイ先の牧場に出稼ぎに来ているガウチョたちの身体にしみついた、羊や馬、牛の匂いに驚きながらも彼らとともに最高に旨い羊の丸焼きを食べた、世界でいちばん好きな場所パタゴニア。
漁や狩りに同行し、ときに家族と寝食をともにする。そんな贅沢な旅から生まれた一冊。