【作り方】
1:ジェノベーゼを作る。バジルの葉を湯通しして、氷水で急冷する(殺菌と色止めを兼ねる)。
2:すべてをフードプロセッサーに入れ攪拌する。回しすぎると香りが飛んでしまうので、写真程度に。
3:1リットルの水(浄水)に三年番茶50gを加え、沸いたら火を止め、ふたをして、5分蒸らしたら茶葉を濾し、番茶を作っておく。
4:新ジャガはよく洗い、皮付きのままタップリの水で柔らかくなるまで茹で、水気を切っておく。
5:イイダコは塩でよく揉んで、ヌメリを取ったら、よくすすいで墨袋と口を取り、3の番茶で桜色になるまで茹でて、ざるなどにあげ、冷ましておく。
6:4と5のイイダコを一口大に切り、ジェノベーゼ大さじ1で和える。塩で味を整え、お皿に盛り付ける。バジルの葉があればあしらう。
著者は東京・小石川のイタリアンレストラン「シンプル リトル クチーナ」オーナーシェフ。料理は野菜が中心で、肉、卵、チーズ以外の乳製品を使いません。しかし肉好きが敬遠する「健康そうだけど物足りない料理」ではなく、肉好きをも満足させる充実した美味しさが特徴です。秘密は昆布だしをはじめとするだしの使い方にあります。かといって和風イタリアンではなく、「佐藤夢之介のイタリアン」としかいえない料理なのです。四季のレシピをお楽しみください。
佐藤夢之助(著)
定価:本体1,500円+税
撮影/西山 航