卵黄に絡めて味わうタルタル風の「 “ラタトゥイユ” フミコ風」。『おもてなしのシンプルフレンチ』より。『家庭画報』の人気連載をまとめたレシピ本から、春のレシピを特別にご紹介
パリの名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」を首席で卒業し、出張料理人として世界中のVIPをうならせてきた狐野扶実子(この・ふみこ)さん。『家庭画報』では、2016年から2017年にわたる連載で、「フランス流のおもてなし」をテーマに、シンプルなのにおいしくて喜ばれるフランス家庭料理の味をご提案いただきました。この連載を中心に、狐野さんのレシピをまとめた書籍『おもてなしのシンプルフレンチ』2000円(世界文化社)が、2019年4月に刊行されました。
『おもてなしのシンプルフレンチ』より、「鶏肉のバスク風」。おもてなしの席で歓声が上がること間違いなしの、おいしくて美しいフランスのビストロ&家庭料理が75品。どの料理も、一つひとつのプロセスはシンプルなので、自宅で作れるレシピばかりです。食材ごとにレシピが並んでいるので、季節に合ったおもてなし料理がすぐに見つかるのも嬉しい構成。もうすぐ始まる春の大型連休、大切な家族や友人を招いてのホームパーティで、パリの家庭の味を楽しんではいかがでしょうか?
『おもてなしのシンプルフレンチ』から、春におすすめのアスパラガスを使ったインパクト満点のレシピと、身近な食材・トマトを使った愛らしい見た目のレシピを特別にご紹介します。
アスパラガスのロースト
【材料(20本分)】
・グリーンアスパラガス(太いもの) 約20本
・有塩バター 80g
【作り方】
(1)グリーンアスパラガスは中央部分と根元を持ち、根元側を折り曲げるようにして軽く力を入れる。自然と折れたところから下の硬い部分を除く。まな板に置き、ピーラーで根元側4~5cmの皮をむき、包丁の先ではかまを取る。
(2)アスパラガスの根元に近い部分をクッキングシートで包み、たこ糸で縛って一つに束ねる。
(3)鍋に有塩バターを溶かし、(2)を入れる。弱火にかけたまま、溶けたバターをまんべんなくアスパラガスに5〜10分間隔でかけながら、2~3時間くらいかけてゆっくりと火を通す。