フィギュアスケート

国別対抗戦2017 男子スケーター、感涙もののプログラム5選

2017.05.17

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◆宇野昌磨選手(日本)
SP/「バイオリンと管弦楽のためのファンタジア」



今シーズンの宇野昌磨選手の飛躍ぶりは想像を超えるものがありました。SP 後の囲み取材で、「頑張れば跳べそうだったけど、朝の練習のときからコンボがしっくりきていなかったので、4回転トウループー3回転トウループを4回転トウループ-2回転トウループにしました」とこともなげに語っていた宇野選手。冷静に自分の状態を見つめ、ものごとを俯瞰して捉えられるその表情は、もはや紛れもなく世界のトップを争うスケーターのものでした。最近の受け答えには、大崩れしないだろうと思わせる風格さえ漂っています。 シニアデビューしたばかりの頃はあまりにか細い声で話すので、1メートルの距離にいるのに聞こえない……ということもあったのはご愛嬌ですが、わずか2年あまりでこの成長ぶり。 「素直で頑張りやだし、息子にしたいナンバーワン」と親世代からもアツい支持を受けています。 生来の謙虚さと、結果に裏打ちされてついた少しの自信が、いい案配にスケーターとして、人としての進化を後押ししているようです。 




1位となった今回のSPでも、イーグルからのトリプルアクセル、そしてもはや代名詞ともいえるクリムキンイーグルまで滑らかに丁寧に滑りきる圧巻の演技。曲が流れ出した最初から最後まで、すべてのシーンにおいて首や肩の動き、指先まで気を配っているのが分かります。音とぴったりな動きを常にできるのも大きな魅力。「SPへの苦手意識は今シーズンで払拭できました」。ひと試合ごとに進化を遂げる宇野選手の前に続く、平昌五輪の表彰台への道のりが楽しみです。
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