インパクトニットを上品に着こなすスタイリング術
ファッションアドバイザーという職業柄、いろんなブランドを熟知しているインガさん。欲しいアイテムは「NET A PORTER」などのネットショッピングで確実にゲットするそう。パリ、大人のおしゃれの見本帳 04(
連載一覧はこちら>>私個人としてはパンチの効いたデザインの服が大好き。特に20代の頃は、時に友人から「今日はどうしたの?」とギョッとされるくらい、クセのあるモードなアイテムで全身を固めていたこともありました。
そんな私も、定番もののよさに目覚め始めた30代を経て、40代になり、若い頃と比べたら随分と装いもメンタルも落ち着いたものです。
でもやっぱり、どこかに自分の個性を反映させて、おしゃれを楽しみたいという思いがあり、インパクトのあるアイテムをどうやったら大人っぽく着こなせるかと、日々試行錯誤しながら研究中です。
単なるエレガントに終わらないおしゃれの計算 おしゃれのヒントを探したいときには、パリの街に繰り出すに限ります。
だってパリの大人たちは、クセのあるアイテムを自分らしく取り入れるのが大の得意だから。そして見つけましたよ。エレガントなのにどこかスパイシーなおしゃれが目を引くパリジェンヌを。 それが、著名人たちのファッションアドバイザーのインガさん。
ハードな印象のバイカージャケットとフェミニンなプリーツスカートのコントラストに、おしゃれのプロならではの計算が光ります。
定番スタイルに遊び心をプラス でもそんな甘辛MIXスタイルなんて、もう何10年も前から使われてるファッションの常套手段。ですが、インガさんはそこに、ポップなデザインの「モスキーノ」のニットをコーディネートすることで、装いに遊び心をプラス。
自分らしさを実に品よく演出するワザには、脱帽です。 また黒のアイテムをちりばめることで、スモーキーブルーのぺールトーンの服を引き締めてメリハリを与えているのも、全身をバランスよく見せるポイント。
仕上げにパールピアスで、大人の品格を インガさんのおしゃれのワザはこれだけにあらず。顔まわりの小物は、正統派のサングラスやパールピアスといった、あえて奇抜さのない王道のデザインを選ぶことで、大人の風格をアピール。
コーディネートのバランスから小物選びまで、とにかくさじ加減のバランスのよさに感動した春のおしゃれウォッチングでした。
~MEMO~パンチを効かせて大人のおしゃれに個性を!
次回は、季節の気分を色で取り入れていたパリジェンヌをご紹介。5月14日配信予定。
写真/Olivier Leroy
ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
プロフィール
ファッションライター。『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。夢はワインの聖地・ブルゴーニュでB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。