お人好しのボクちゃんは、もしかしてけっこう悪い奴!?
ボクちゃんは、詐欺師稼業から足を洗って真っ当に生きていきたいと思いながらも、幼なじみの天才詐欺師・ダー子(長澤まさみ)に振り回されてばかり。騙すことも得意ですが、お人好しが災いして騙されることも。東出さんが演じることで、ボクちゃんがより愛らしいキャラクターに仕上がっています。でも、東出さんいわく「ボクちゃんの要素は、僕にはまったくなくて。特に、かわいらしさとか」。自身とは真逆ゆえ、ドラマのときから「どういうふうにすればこのセリフが成立するんだろうって思うことがありました」。
「ドラマに入る前は、ボクちゃんをすごくストレートな人間だと思っていたんです。でも、台本を読み進めていくうちに、“あれ? もしかしたらけっこう悪い奴なんじゃないか”って思うようになってきて(笑)。実はボクちゃんがつけている時計って、けっこうな高級時計なんです。だから、(詐欺師を)やめるって真剣に言っていても、悪い奴がいてお金が稼げるんだったらいいかなって戻ってきちゃう。自分勝手な人だし、騙されるふうを装って騙してたとか、そういうことができる人。なかなか底が知れない人だなと思います」
「やめるって言うのもダー子に怒るのも真剣なんですけど、学ばないのか、わかってやってるのか。ボクちゃんって、ある意味すごい」