ボクちゃんの告白シーンを演出したのは、リチャードだった!?
今回の映画を観ると、東出さんが抱く「底が知れない人」という印象に、大きくうなずけるはず。そして、東出さんはボクちゃんを、役者ならではの視点で語ります。
「演じること、お芝居ってこととすごく近くて。好きではなくても、ホントに好きになって演じるのがお芝居だと思うんですよ。“人を好きになった人はこうやって告白するんでしょ?”って演じるんじゃなくて、その瞬間はホントに好きになって“好き”って言うのがいいお芝居で。それって、一つの覚悟がないとできないと思うんですけど、ボクちゃんはそれをやるんです」
予告には、ボクちゃんが「好きなんだよ、お前が」と告白しているシーンが収められています。たとえその“好き”が人を騙すための言葉だったとしても、ボクちゃんは「好きだって言うときは、ホントに好きって本気のお芝居をするんです。騙そう、じゃなくて」。だから、「よっぽど悪い奴なんだなと思いますね(笑)」。そんなボクちゃんの告白シーンには、裏話が一つ。
「リチャード(小日向文世)がボクちゃんの告白を真似るシーンがあって。実は、そのシーンを先に撮ったんです。で、小日向さんが“両手を動かして、好きなんだよってやるから、ボクちゃんはそれに合わせてお芝居やってね”って。告白するシーンでも現場で小日向さんから“もうちょっと手の握りを僕は強くやってた”とか言われながら。ボクちゃん、ちゃんと告白もさせてもらえないのか、みたいな(笑)。面白かったですね」
告白シーンは田中 亮監督も「本気で告白してくれ、本気で好きになってくれっておっしゃってました」。さて、この告白は嘘? 本当?