【作り方】
1:トマトソースを作る。完熟トマトはヘタの部分をくり抜き、皮ごと1cm角にカットする。トマトの種も旨みの一つなのでそのまま使う。
2:フライパンにニンニクオイルをひき、中火にかける。油が温まったら1を入れ、強火で軽くトマトの酸をとばしたら裏ごししたホールトマト缶を入れ(写真)、そのまま中火で煮詰める(煮詰める時間が長いほど丸みを帯びた酸味のトマトソースになる。酸味はお好みで)。
3:2が半分くらいまで煮詰まってトマトの酸の角が取れたら野菜ブイヨンを入れ、お好みの濃度まで再度煮詰め、後で料理に使うことを考えて少しの塩で味を整える。写真は煮詰め終わり。
4:ほたるいかは目と軟骨、口の部分をピンセットなどで取り除く。
5:ウドは皮をむき、長さ4cm、厚さ5mmくらいの短冊切りにし、酢水(分量外)につけて、しばらくしたら水気を切る。
6:パスタをゆで始める。
7:フライパンにニンニクオイルを入れ、火にかけ、ほたるいかとウドを炒める。
8:軽く炒めたらほたるいかのみ取り出し、そこにトマトソースを入れ、パスタソースを作る。
9:茹で上がったパスタを8のフライパンで和え、最後にほたるいかを戻して、器に盛り付け、刻んだイタリアンパセリを散らす。
著者は東京・小石川のイタリアンレストラン「シンプル リトル クチーナ」オーナーシェフ。料理は野菜が中心で、肉、卵、チーズ以外の乳製品を使いません。しかし肉好きが敬遠する「健康そうだけど物足りない料理」ではなく、肉好きをも満足させる充実した美味しさが特徴です。秘密は昆布だしをはじめとするだしの使い方にあります。かといって和風イタリアンではなく、「佐藤夢之介のイタリアン」としかいえない料理なのです。四季のレシピをお楽しみください。
佐藤夢之助(著)
定価:本体1,500円+税
撮影/西山 航