1.胃腸と心血管を強化して元気な体につくり替える
伊藤先生たちは、胃から分泌される「グレリン」、心臓血管から分泌される「ナトリウム利尿ペプチド」や「NO(一酸化窒素)」というホルモンがミトコンドリアの働きを高めることを科学的に証明しました。
ホルモンの力でミトコンドリアを元気にするのと同時に、健康な体の土台となる腸内細菌叢を豊かにするために、多種の食物繊維や乳酸菌を摂取。規則正しく食べることもホルモンや腸内細菌の働きには大切です。
【HOW TO】 あなたのおなかはグーッと鳴っている?空腹になると胃から「グレリン」と呼ばれるホルモンが分泌され、脳に食べることを命令します。同時に生きるためのエネルギーをつくり出せるようにミトコンドリアの働きを活性化させます。
おなかが鳴るのはグレリンの作用によるもので、それがしっかり分泌されている証。この分泌を妨げないために“腹八分目”にすることが好ましいのです。
【HOW TO】 ハァハァと息が切れる運動をしていますか?最も効率的にミトコンドリアを元気にする方法が「運動」です。運動をすると臓器は酸素不足の状態となり、この“ちょっと苦しい”状態がミトコンドリアの働きを活性化させます。
ただし、あまりにも激しい運動はミトコンドリアが頑張りきれなくなるので要注意。一日20分ほどの時間で、人と話ができるくらいの運動強度がよいとされています。