3.外国への理解を深める早期教育こちらの小学校や中学校では、アメリカ国外に目を向ける教育が早い段階から行われています。もちろん日本でも、英語の授業が小学校から取り入れられたり、海外の国つい て学ぼう!という機会が社会科の授業の中にあったはず。 でもどこかそれは、学んだとしても広く浅くだったような気がします。だって自分が小学校の時にどこの国を勉強したかだなんて全く覚えていませんからね。ここアメリカの教育法は日本のそれとは少し勝手が違うのです。 ある日、義理の甥っ子が嬉しそうに私に一つのニュースを持ってきてくれました。 甥:聖子!今年の国、日本に決まったよ!! 私:・・・? はい?? なんだか、とってもありがたい発表のようですが、さっぱり意味が分からない(笑) よくよく聞いてみると、こちらの学校では生徒たちが毎年自分たちで“学ぶ国”を決めるんだそうです。そしてその日から一年間かけて、その国の歴史や文化、使用されている言語を学ぶとのこと。今年、甥の学校の生徒たちが選んでくれたのが日本というわけだったんですね。 一年もかけて調べ、学んだ国をその後簡単に忘れるでしょうか? きっと深く知っていくうちに、その国に対し愛着を持ち、その興味は大人になっても薄れることはないのだと思います。 実際に街で、「僕は子供の時に、学校で日本についてたくさん学んだんだ! 今でもその時教えてもらった日本語を覚えてるよー!コンニチワー!」なんて話しかけて来る人にお会いすることもあるんですよ。 (ちなみに、日本は「学びたい国ランキング」にしばしばランクインしている模様)私もこちらで日本舞踊やきものの活動をしているため、いろいろな学校で日本の文化についてワークショップを依頼されます。 日本はそれほど、アメリカの人達から見てもユニークで魅力的ということなのですね!家族で日本文化の紹介で地元の幼稚園を訪れた時のもの。
以上3つの点から、ここニューイングランドの人達は親日家であり、日本の伝統芸術にも造詣が深いと言えるのではないのでしょうか。 アメリカへ旅行、と言えば、ハワイ、LA、NYを候補に挙げる人が多いかと思いますが、ここボストンがあるニューイングランドも趣があり、特にきものが似合う街。 そして親日家もたくさん。 次の旅先をお考えのあなたに自信を持ってオススメできる街ですよ! 北川聖子/Seiko Kitagawa