『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』
Photo (c)RMN-Grand Palais / René-Gabriel Ojéda / distributed by AMF
《一角獣》 1885年頃 油彩、カンヴァス
ギュスターヴ・モロー美術館蔵神話や聖書に登場する、男性を死へと導くファム・ファタル(宿命の女)としての女性、何者かに誘惑され破滅へと導かれる危うい存在としての女性。
印象派などの現実主義的・物質主義的な絵画が登場した19世紀後半のフランスで、幻想的な内面世界を表現した象徴主義の巨匠、ギュスターヴ・モローが描いた女性像に焦点を当てる。彼が実生活で愛した母や恋人との関係も紐解きながら、新たな切り口でその創造世界の原点に迫る。
ギュスターヴ・モロー美術館からの作品が一堂に会するのは実に14年ぶりだ。
表示価格はすべて税込みです。
取材・構成・文/白坂由里
「家庭画報」2019年6月号掲載。
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