信頼関係が築けていたから、思いきり芝居することができた
親しくなった人たちがエキストラとして撮影に参加するなど、手厚いサポートで種子島の方々は撮影を支えてくださったそうで、「いい映画になったらいいねっていう思いが皆さん強くて。なんとかしたいなって気持ちはありましたし、自分にできる、その瞬間の全力を出すっていう思いで撮影していました」。そんな思いで撮影し、完成した作品を観て、吉沢さんは「自分の力だけでは、ああいう表情、ああいう演技はできなかったな」と感じたといいます。
自分でも予期せぬ表情やリアクションをしていたという吉沢さん。そこに作用した、自分以外の力。それは、吉沢さん自身が深めた地元の方々との交流です。
「お芝居をするときに遠慮はしないですけど、人間関係が作れていると、“これは演技なので思いっきりやりますね”っていう、思いっきりの幅が広がるのかもしれないです。今回は、島の人たちとも信頼関係ができていたので、それがかなりプラスになっていたんだと思います。種子島だけじゃなくて、今までもいろんな地方で地元の方との距離が近くなって助けられることはよくあって。ただ、今回はその距離がかなり近くて濃密だった感じがしますね」
劇中に登場するサーフショップやカフェは種子島に実在。「装飾はしてますけど、ほぼあのまま。映画の世界がそのままそこにあります」