――西島さんが佐々木さんを頼りになると思ったのは、何かきっかけがあったんですか?西島:共演する前から、頼りになるだろうなって思っていました。実際に共演したときは、大変だったんですけど。コメディだったので、蔵之介さんが面白すぎるから吹き出しすぎて(笑)。
佐々木:僕の役が、昔ぽっちゃりで今はスターっていう役だったから。どう考えても面白くしなきゃいけないでしょ(笑)。毎日撮影に行くときに、このシーンは笑かさなアカン、どうやって……ってそればっかり考えて、すごく工夫して。
西島:でもやっぱり、なんかこう役に命を吹き込むというか、ホントにこの役が生き生きと生きてるというふうに、いつも役作りされてる方なんだなって。それが対峙する役者としてはすごく居心地がいいというか。そう感じます。
佐々木:あれは決して楽しんでのびのびとやっていたわけではないんで(笑)。それを評価してくれていたことが今、わかって救われました。見てくれてたのはよかったですね。
――撮影前には、2人とも護衛艦を見学されたそうですね。西島:甲板がどれだけの長さなのか、どれだけの人がここにいるのかを実感したり、艦長をはじめ皆さんに話を聞いたり。上官の方もいる中で聞きづらい質問もしたんですけど、人間的で抜けのいい、おおらかな空気が流れていて。
佐々木:でも、説明を聞くと、防御であるとか攻撃であるとか。これが自衛隊員の任務なんだっていうのを改めて思いましたね。
本作に携わったことが「戦闘と戦争の違いであるとか、専守防衛がどういうことなのかを考えるきっかけになりました」と佐々木さん。