——クランクイン前、クランクイン後に大変だったこと、逆にとてもよかったと思えることは?「映画の宣伝をすることの素晴らしさと大変さを今、感じています(笑)。『パリの家族たち』は、キャスティングがすごく大変でしたし、今まで私が作った5作の中で一番編集にも時間がかかりました。いろいろな人が様々なストーリーを持っているので、それをまとめていくのが大変で。撮影中は、クランクインの1週間後にダフネ役のクロチルド・クロが足を骨折しちゃったんですね。だから、(劇中でも)松葉杖をついていて。あれは計画していたわけじゃないんですよ」
——そんなハプニングもありつつ進んだ撮影ですが、今回は女性のスタッフが多かったと聞いています。監督の作品ではいつもそうなのですか?「今回に限らず、いつも多くの女性と仕事をします。時にはちょっと混乱するんですけどね。女ばっかりで(笑)」
——女性が多いのには何か意図が? 優秀なスタッフを集めたらそうなっただけですか?「男性でも女性でも、ベストな人たちと働きたいと思っていて。実際にベストな人が集まってきたら女性が多くなったんです」
ジャーナリストで2児の母・ダフネが、「子供たちと一緒に、自分も子供になって水たまりに入るシーンが好きなんです」とマリー監督。