エンターテインメント

幸せをつかむために奮闘する女性たちを描いた映画『パリの家族たち』

2019.05.24

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ダフネ、ナタリー(オリヴィア・コート)、イザベル(パスカル・アルビロ)の3姉妹と母親の別れのシーンもマリー監督のお気に入り。

——母親と子供や家族の関係は、国や文化によって変わるのかと思っていましたが、本作を観て、どこも同じなんだなと感じました。監督から、日本の女性はどのように見えていますか?

「映画の宣伝やツーリストとしてではなく、人々の生活に入って一緒に時間を過ごしてみたいとは思うんですが、そういうことをしていないので、親と子の関係がどうなのかとかいろいろは言えないんですけれども、ただ初めて日本に来たときに驚いたのが、通りに子供がいないことですね。パリだとあっちこっちに子供がいるので……。でも、日本の女性が子供といるのを見ると、すごく優しくて穏やかで、親切そうな印象を受けます。それは、親子だけでなく、例えば映画の見方にしても同じで。インタビューを受けるときに私はそういう印象を受けます。だから、日本でインタビューを受けるのが大好きなんです」


——読者はまさに母であり子供である女性たちです。最後にメッセージをお願いします。

「日本の女性がこういうことを感じるかどうかわからないんですけれども、もし完全な母親じゃないとか、パーフェクトな妻じゃないとか、パーフェクトな女じゃないと罪悪感を抱いているとしたら、この映画がそういう罪悪感を軽くしてくれる、助けになればいいなと思います。自分はベストを尽くしているんだ、みんな頑張ってるよね、よくやってるよねというような気持ちになっていただけたらうれしいです」

マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール/Marie-Castille Mention-Schaar

プロデューサー・脚本家・監督
1998年に制作会社LOMA NASHAを共同で立ち上げ、着想、脚本執筆、公開時のマーケティングなど、プロジェクトを通した展開戦略に力を尽くす。2001年には、VENDREDI FILMを共同で設立。LOMA NASHAとVENDREDI FILM で12本の長編を制作。主な長編映画として、『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』、『ヘヴン・ウィル・ウェイト』(劇場未公開)などがある。
『パリの家族たち』

監督・脚本:マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
出演:オドレイ・フルーロ クロチルド・クロ オリヴィア・コート パスカル・アルビロ ジャンヌ・ローザ カルメン・マウラ ニコール・ガルシア ヴァンサン・ドゥディエンヌ マリー=クリスティーヌ・バロー パスカル・ドゥモロン ギュスタヴ・ケルヴェン ノエミ・メルラン
配給:シンカ

5月25日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

公式サイト:http://synca.jp/paris/
 



© WILLOW FILMS – UGC IMAGES – ORANGE STUDIO – FRANCE 2 CINÉMA

 
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