1829年、ブリュッセルに誕生し、ベルギー王室御用達ブランドとして世界に冠たる「デルヴォー」。去る2019年3月26日、家庭画報4月号のデルヴォー特集にもご登場くださった華道「未生流笹岡」家元、笹岡隆甫さんをゲストにお迎えし、京の桜を愛でるスペシャルイベントが開催されました。
見事なお手前で生き生きとした世界を表現してくださった笹岡さん。会場となったのは、享保7年創業の料亭「萬亀楼」。有職料理の歴史と伝統を継承する京都の老舗料亭に、華やかにきものをお召しになった読者の皆さまが集います。
デルヴォー・ジャパンの高垣 成社長はじめ、家庭画報の千葉編集長もきものSalonの古谷編集長もきもの姿で皆様をお出迎え。まずは高垣社長のご挨拶でトークショーが始まりです。
高垣 成社長のご挨拶でトークショーがスタート。家庭画報4月号のデルヴォー別冊付録で紹介されたバッグを始め、新作がずらりと展示された空間で、デルヴォーのバッグがいかにきもの姿に合うか、各編集長のコメントにも熱が入ります。
トークショーの後は、お待ちかねのランチタイム。「萬亀楼」のご主人、小西将清さんによる、「生間流式庖丁」という食の儀式の説明に、皆さま興味深くうなずいて。
萬亀楼のご主人、小西将清さん。萬亀楼の歴史の長さ、格式の高さが伝わります。今回いただくのは、有職料理と京料理を点心風にアレンジした人気の竹籠弁当です。
メインの竹籠弁当は、筍やそら豆など季節の食材が20種類も入った、見た目にも華やかな一品。お料理のプレゼンテーションの美しさに、皆さま次から次へと写真をパチリ。食後は華道「未生流笹岡」家元、笹岡隆甫さんによるいけばなパフォーマンス。
上品な桜色が美しい「ブリヨン ミニ」の新作“ジャイプール”コレクションに合わせ、皆様の目の前で桜をいけていきます。重要無形文化財能楽(総合指定)保持者の曽和鼓堂さんとの共演で、会場は雅な音色に包まれて。
曽和鼓堂さんとのコラボレーションでいけばなパフォーマンスをする笹岡さん。会場には美しい音色が響き渡ります。見事ないけばなが完成し、ため息の出るような美しさに拍手が沸き起こります。
「“ジャイプール”のデザインにあうよう、花器はインドのアンティークの水差しを選びました。また、桜は枝垂桜に本桜や八重桜を加え、色と空間の広がりを出しています。バラやなでしこが差し色になっていますね」と笹岡さん。
バッグと花器と花が見事な調和を奏でて。「デルヴォーさんの哲学である“伝統と革新”は、未生流笹岡にとっても相通じるテーマです。私どもは今年で100周年を迎えますが、これからもチャレンジ精神を忘れずに家元として前に進んでいきたいですね」
最後は完成したいけばなを前に、笹岡さんと記念撮影。
笹岡さんとともに、いけばなの前で記念撮影を。満面の笑顔が光ります。皆様大満足のご様子で、「次回も是非参加したい」とおっしゃる方がたくさん。華やかに装い、名品バッグの魅力を知り、美食を楽しみ、伝統文化に感じ入る……。デルヴォーの美意識をあらゆる面から楽しみ尽くす優雅なひと時は、こうして幕を閉じたのです。
デルヴォー・ジャパンの高垣 成社長も、笹岡さんの表現力に拍手喝采。 撮影/齋藤政之