5月12日
サリーの帯を合わせ、銀座でランチ会に
私のコーディネートで鍵となるオリエンタル帯の頼れるお店、「灯屋2銀座店」が主催するランチ会へは、同じ天蚕糸の紬にサリーの帯を合わせました。この日も単衣の季節を先取りしたような初夏日和でしたので、薄手のサリーの風合いが涼やかさを運んでくれました。
ご覧のとおり、ワントーンコーディネートで軽やかな印象に。山葡萄の籠バッグとの相性も抜群でした。動きに合わせて袂の振りからチラ見えする瓶覗(かめのぞき)色の長襦袢もこの季節に心地よい風を感じさせて重宝します。
帯揚げや帯留めでは、グリーンをチョイス。新緑の季節にふさわしい挿し色となりました。
一色采子/Saiko Isshiki
日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。
【連載】女優 一色采子の「母のタンス、娘のセンス」
構成/樺澤貴子