さっと煮るだけのシンプルなお惣菜ですが、油揚げのコクと小松菜はよく合います。酒肴としても地味ながら、いい仕事をしてくれますよね。ただこの小松菜、「実は青臭さが苦手で……」というかたも結構いらっしゃる。そこで料理研究家の髙井英克さんに、小松菜の青臭さを消すコツを聞いてみました。
ポイントは、小松菜の根元に切り目を入れて、塩を加えた湯でさっとゆでること。本来ほうれん草と違って小松菜は下ゆで不要ですが、一度湯がくことで青臭さが消え、色よく仕上がります。青臭さを除くと、小松菜の味が生きてさらにおいしくなりますよ。ぜひ試してみてください。『必ずおいしく作れる 和のおかず』より。
【材料 2人分】
・小松菜 1/2束
・油揚げ 1/4枚
・A [だし汁 200cc/薄口醤油 小さじ2/砂糖 小さじ1/塩 ひとつまみ]
・塩 少量
【作り方】
1:小松菜は根元に切り目を入れる。鍋に湯を沸かし、塩を加えてさっとゆでる。水に取って水気を絞り、4cm長さに切る。同じ鍋で油揚げを湯通しし、油抜きをして短冊切りにする。
2:鍋にAを入れて火にかけ、煮立ったら1を加えて約5分煮る。
主婦のリアルな料理の悩みを徹底的に解消した「和のおかず」のレシピ集。唐揚げ、しょうが焼き、さば味噌といった定番おかずから、ぶり大根や鯛のあら炊きなどの覚えておきたい基本の和食、今どきの和の味付けまでを網羅した充実の245レシピ。みんなが失敗しやすいポイントを踏まえ、丁寧に紹介しています。「和のおかず」作りに自信をもちたい人におすすめの1冊。
髙井英克・上田淳子・小林まさみ 小林まさる(著)
定価:本体1,600円+税
撮影/広瀬貴子