藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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8月6日の贈り花
進化形カスミソウで作る純白のブーケ
真夏のこの時季でも、ウエディングはけっこうあります。今回は白いドレスに合わせて純白のブーケを、というオーダーです。
純白と聞いて、すぐにカスミソウを使おうと決めました。カスミソウといえば、バラやカーネーションに添える脇役というのが昔からの定説。でも、最近のカスミソウはすごい進化をしているんです。
まず、花一つひとつがぐんと大きくなっています。また、枝に花がつく密度感も増えて、ボリューム感があります。
今回使用したアルタイルという品種も、進化形カスミソウの1種。花が大きいだけでなく、枝の上のほうに固まって同時に咲くので、1枝でもボリューム感があり、使い勝手も抜群です。
カスミソウに加えて、美しい純白のオキシペタラム、ニュアンスのある白のスカビオサを配し、白い小さな花穂をつけるシルバーキャットで動きを出してみました。
アップルミントやスペアミントなど、フレッシュなグリーンを加えれば、ナチュラルなホワイトブーケの完成!
摘みたての野の花のようなナチュラルなウエディングブーケ、花嫁さんが手にする姿を見たくなるでしょう!
【使用花材】カスミソウ アルタイル
オキシペタラム マーブルホワイト
スカビオサ アメジストスノー
シルバーキャット
アップルミント
スペアミント
豆軍配ナズナ
贈り花のヒント進化形のカスミソウは、最近とても注目されています。カスミソウだけを束ねても、すかすかにならず、ボリューム感が楽しめ、白の印象が強まります。
ウエディングシーンだけでなく、普段の贈り花にも、ぜひカスミソウを利用してみてください。カスミソウにグリーンをプラスしただけのナチュラルなブーケなら、どなたにも好まれると思います。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信／Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」（フルール トレモロ）オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。
https://www.fleurs-tremolo.com『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン＆ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売！
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。 
