定番服の組み合わせが「なんだかおしゃれ」。
これぞ“パリジェンヌ・カジュアル”
人気セレクトショップ「メルシー」のスタッフとして働きながら、フリーランスのジャーナリストとして活躍するマチルドさん。買い物はマレ地区のブティックか、インターネットで。パリ、大人のおしゃれの見本帳 07トレンチコート、スエットシャツ、デニムパンツ、スニーカー……。老若男女を問わず、誰もが持っていそうなカジュアルの定番アイテム。もちろん、私もいくつも持っています。そんな“ザ・定番”だけでおしゃれを実現してしまっている、キュートなパリジェンヌに出会いました。
おしゃれな人はおしゃれな場所に集うに違いないと、人気セレクトショップ「メルシー」へ向かったところ、ちょうどコーヒー片手に現れたのがマチルドさん。
ド定番アイテムばかりなのに、素敵な空気感が漂う彼女のスタイルをよく見てみると……。どれも大きめのボリューム&ちょっぴりクラシックなデザインで、ボーイッシュな雰囲気に。
ボーイッシュな装いにはアクセサリーで女らしさをシンプルなカジュアルスタイルをコケティッシュに仕上げているのが、女性らしさをプラスするアクセサリーづかいです。
彼女のショートヘアに似合う大ぶりのピアスに、存在感のあるリング。メタル素材でまとめることで、肩の力の抜けたムードはキープ。
ワンポイントのビビッドカラーで彩りをフランスに住み始めて思うのは、フランス人、特にパリの人たちは色、中でもビビッドカラーを効果的に取り入れることに長けているということ。
マチルドさんのグリーンのスニーカーも、まさにそれ。ワンポイントのこの鮮やかな色が、ベーシックアイテム&ベーシックカラーの装いにメリハリを生んでいます。
これまで定番カジュアルがなかなか「普通レベル」を脱しきれず頭を悩ませていましたが、このマチルダさんのカジュアルを洗練させるワザなら、手軽に取り入れられそう、と早速トライしているこの頃です。
~MEMO~ちょっとしたバランス感、ワンポイントが、カジュアルを小粋にする
次回は、風格漂うジャケットスタイルが素敵な大人の女性をキャッチ。6月4日配信予定。
写真/Olivier Leroy
ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター。『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。夢はワインの聖地・ブルゴーニュでB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。