「ルーズさ×きちんと感」が大人の貫禄を生む?
今はリタイアし、日々をゆったり過ごしているというマルティーヌさん。現役時代は、広告業界一筋のキャリアウーマンだったそう。パリ、大人のおしゃれの見本帳 08パリでファッショニスタハンティングをしていて、一番嬉しいと感じるのが、おしゃれな“大人の女性”に出会った時。
彼女たちのファッションを見ていると、10年後、20年後の自分は、もっともっとハッピーに素敵になれる、と予感させてくれる気がするのです。大人のファッションにこそ、その人の生き様が表れていると思うから。
私もこんな風にファッションで自分を表現できる女性になれたら――。まさにそんな気分にさせてくれたのが、今回スナップに応じてくれたマルティーヌさんです。
長年勤めた広告関係の仕事をリタイアし、ゆったりと日々を過ごしているそうですが、ファッションからは今でも“現役感”がビシバシ伝わってきます。
マチュアな女性ならではの堅実なアイテム選び第一ボタンを開けた白シャツと細身のブラックデニムの王道スタイルに、ネイビーのPコートをラフに羽織った姿が、トラディショナルながら気負いなさを感じさせるマルティーヌさん。
コーディネートのアクセントになっているのは、「マルベリー」のチェーンバッグと、「バーバリー」のチェック柄ストールです。
ものづくりに定評のある堅実なイギリスブランドをチョイスしているところも、成熟した感性を持つ大人ならではのチョイス。
足元はレザーのショートブーツでハードに全体的にこぎれいにまとめながら、レザーのショートブーツで“ハードさ”を加えることで、カジュアルトラッドに風格をプラス。
好感度が高いのに貫禄も感じさせる、そのさじ加減は、まさに私の目指すところです。
~MEMO~トラッドな服には、崩しを加えてこなれ感をプラス。
次回は、最新モードをモノトーンで素敵に着こなしていたパリジェンヌをご紹介します。6月11日配信予定。
写真/Olivier Leroy
▼パリジェンヌのスナップは下のギャラリーをご覧ください▼
ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター。『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。夢はワインの聖地・ブルゴーニュでB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。